現場の「問い」を、社会を変える「エビデンス」へ。
在宅医療と公衆衛生の現場から、新しい解を創出する。
とにかく実践的であることーこれが私たちの研究のゴールです。
目の前の訪問診療や地域ケアの現場で向き合う一人ひとりの日常、そして、
患者・家族・医療・介護従事者を含めた在宅医療に関わる方々の日々の
実践の中で生まれる「問い」こそが、すべての出発点です。
現場の知見や経験を、科学的根拠(エビデンス)へと昇華させ、世界の知へと変えていくこと。
それが、私たちの果たすべき役割です。
日本の超高齢化は、いずれ世界全体がたどる未来の姿です。
そしてその課題の最前線にあるのが、地方における「医療過疎」という切実な現実です。
得られた知見をできるだけ早く目の前の現場へ還元して地域医療の質を高めるとともに、
同じ課題に直面する世界中の地域社会や、公衆衛生へ貢献する実践的研究を推進していきます。
研究所長メッセージ
在宅医療の現場は、目の前の患者さんに向き合う「医療」と、地域や社会全体を見つめる「公衆衛生」が交差する場所です。人々の営みや人生の機微、地域の歴史や文化に直接触れる場所だからこそ、そこには「命」への本当の課題と答えが存在します。
課題先進国として世界一の高齢化に対応してきた日本の現場には、宝の山のような実践的かつ重要な知見が埋まっています。そして、全国の医療過疎地域で日々同じような課題が生まれています。しかし、現場で生まれた貴重な気づきや工夫も、個人の感覚や経験則にとどまる限り、次へと受け継がれることも、いま答えを必要としている誰かに届くこともなく、その場限りで消えてしまいます。
だからこそ私たちは、現場に宿る生の知見を、誰もが活用できる確かな「エビデンス」へと変え、世界の知見として育てていかなければなりません。
日々の暮らしの中にある問いをすくい上げ、科学の力で社会の共有知にしていくこと。それこそが、これからの医療と地域社会をより良く変えていくために、私たちが果たすべき大切な役割だと信じています。現場の知を、世界の知へ。暮らしの現場から、確かな知恵を紡いでまいります。

HAL SAWARA 研究所 所長
林 英恵
長谷川 耕平
研究内容(例)
- 患者・家族(ケアギバー)のPatient Journey(病とともに歩む道のり)の解明
- 患者・家族(ケアギバー)の身体的・精神的健康を促進するための介入及びメソッドの開発
- 現場で使えるメソッドの標準化と社会実装に向けた実装科学
- 在宅医療における「食べる」こと(食支援)とQOL(生活の質)の研究
- 社会経済的格差及び人とのつながりと在宅医療における予後・QOLの分析
- 地方都市・医療過疎地域における公衆衛生データの構築と活用
- 医療・介護従事者のウェルビーイングと持続可能なケア体制の検証
研究所概要
名称
一般社団法人 Down to Earth BEYOND HEALTH INSTITUTE
HAL BEYOND HEALTH 研究所
設立年月日
2025年3月10日
所在地
千葉県香取市佐原イ3408番地
